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Part.1 【蓄膿症】症状の自覚と手術に至るまで

 

これは、私が小学生の頃から中学2年生の頃までの頃の話です。

私はごく普通のどこにでもいるような小学生でした。

授業は至って真面目に受けておりましたし、休み時間は外で走り回るような子どもでした。

家はごく普通の一般家庭。父と母と私と犬のジロで暮らしておりました。

私はその頃からよく風邪を引き、その度に「あおっぱな」が出ることも多くありました。

当時は特に何も思わず、その状態が中学校に入るまで続きました。

中学校に入った頃から徐々に症状が悪化し、ついには鼻で息をすることができなくなります。

その後さらに悪化し、ポケットティッシュを手放せなくなり、1日の学校生活でポケットティッシュ2つを使い切るほどとなります。

明らかに異常だと感じた私は両親に相談し、近くの有名な耳鼻科にて、診察を受けることになります。

耳鼻科にて受けた診断結果は「副鼻腔炎」ということでした。

聞いたこともない名前に驚きましたが、これは蓄膿症のことでした。

蓄膿症というと、町中の薬局でもよく見かける名前です。

鼻にポリープができ、それが鼻の通りを塞いでいるということでした。

そのために鼻で息をすることができなくなっていたのです。

私の場合は既にポリープが肥大しておりましたので、薬での治療は不可能。

手術が必要との診断を受けました。

さらには、ポリープが大きすぎるために近辺の病院では手術することができず、

市民病院へと行くことになりました。

その市民病院では、同様に検査をされ、明確に手術の日程が組まれました。

入院期間は2~3週間程、手術は全身麻酔を使用するとのことでした。

その時は頃合いが良く、学校は夏休みに入るところでした。

夏休みの期間を利用して、私は手術をすることに決めました。

全身麻酔を使用しての手術は初めてであったので、不安で一杯だったことを覚えています。

手術当日は排便を必ず行うこととの話を受け、済ませた後、担架に乗せられ、手術室まで運ばれました。

手術自体は、マスクを付けられた後は麻酔によってすぐに意識を手放した為に一瞬のうちに終わったように感じました。

目を覚ました後は起き上がれず、体に多くの管が付けられていたのを記憶しています。

その後、2~3週間にわたる入院生活が始まります。