経済的な状況も悪くなり、資金繰りも上手くいかずに、仕入れの金額もお構いなしに売り上げを廻してのその場凌ぎの経理状況でした。それは今までの借金を挿げ替えただけでして新規案件に投入できるお金ではありませんので最後には資金が廻らなくなってくるのは当然でした。
でもこれが完成すればそれが売れるからそこで一息つけると言うような甘い見通しが、借れる時は借りてしまえ的な安易な考えで色々な所からお金を借りました。
その頃は国民金融公庫や、保障協会での枠もいっぱいになっていましたし、ましてはそんな状況で、市中の銀行がプロパーで貸してくれ訳がありません。
それに結構早いお金が必要だったものですから、知り合いのパチンコ屋の社長さんからもお金を借りることにしました。
金利も高く500万借りて55万の10ヶ月の返済でした。
そこで公的な金融機関にちゃんと返済すればよかったのですが、中途半端な金額しか返済しなかったので、再び国金からとか、保障協会から融資を引き出すことが無理となり、その為に繋ぎで個人的に借りたパチンコ屋の社長さんへの返済も苦しくなりました。
個人的な関係で借金をお願いしたので、「待って欲しい」と言うお願いは凄く疲れるというか、気持を落ち込ませました。
今度はその知り合いに借りたお金を返す為には結構厳しいお金でもいいいかという気になりました。あの人だけにはきっちりとしたところを見せたいという思いは、高利のお金を借りることになっていきます。
そして知り合いの紹介でサラ金と闇金の中間という様な会社と付き合うことになりまして、100万円までの枠を設定してもらいその中でお金を廻しましたが、当然金利もかかりますので安いお金の調達ではありませんでした。